平成30年度企業経営理論
情報的経営資源
経営資源における情報とは、その会社にしかないノウハウのほか、企業の所有する顧客データ、コミュニティとのつながり、無形資産の全般を指す
企業が培ってきたノウハウも貴重な情報資源。そこで、企業のコアコンピタンスの評価として、
- 模倣可能性
- 移動可能性
- 代替可能性
- 希少性
- 耐久性
という論点があり、「ノウハウ」という資源を考えると、資源となりうるノウハウがわかる。
https://www.paddledesign.co.jp/point/post-123.html
事業再編と買収
レバレッジド・バイアウト
Leveraged Buyout
譲受企業が譲渡対象企業の資産や今後期待されるキャッシュフローを担保として、金融機関から資金調達をして買収を行う手法。
社外の人間が行うことが下の二つと大きく異なる点。
マネジメント・バイアウト
Management Buyout
企業の経営陣が後継者となり、既存株主から株式を買い取り、経営権を持つ方法。上場企業において、経営者が株主から株式を買い戻し、上場を廃止するために用いる。
エンプロイー・バイアウト
Employee Buyout
従業員が株式を取得することで、経営権を得る方法。経営者が従業員に対して事業継承を行う場合に用いる
https://fundbook.co.jp/what-is-buyout/
プライベート・エクイティ・ファンド
Private Equity Fund
成長余地はあるものの何らかの要因でその潜在的な成長力を活かしきれていない企業に投資し、企業価値を高めてからExit(IPOや事業売却など)してファイナンシャルリターン獲得を目指すビジネス。
https://www.antelope.co.jp/navigation/finance/works02/
取引関係(メーカー)
委託図方式
発注側の完成品メーカが基本仕様を提示して、それに基づいた詳細設計や開発を部品メーカーが行う構図。
図面の所有権や特許権は、完成品メーカが保有する代わりに品質保証責任を負う。
承認図方式
発注側の完成品メーカが基本仕様を提示して、それに基づいて部品メーカが部品の詳細設計図を作成した後、完成品メーカの承認を経て製造を行う構図。
特許権を含む図面の権利は部品メーカにある。
貸与図方式
発注側が詳細設計および開発を担当して、部品メーカに設計図を与えて製造させる構図。
特許権を含む図面の権利は完成品メーカにある。
デザインイン
完成品メーカと部品メーカが協力して設計・開発を行う。
バウンダリー・スパニング
『組織の壁を超える「バウンダリー・スパニング」6つの実践』で挙げられている5つの境界を越えて、組織や個人をつなぎ、縦横無尽に組織行動に影響を及ぼすこと。
- 垂直
- 水平
- ステークホルダー
- 人口属性
- 地理
https://globis.jp/article/7872
リエンジニアリング
BPR: Business Process Re-engineering
企業活動の木業を達成するために、既存の業務内容や業務フロー、組織構造、ビジネスルールを全面的に見直し、再設計すること
企業のERPパッケージなど
https://jinjibu.jp/keyword/detl/463/
オーバーラップ型
ある程度前段階が進んだら次の段階の作業も始めるというように、製品開発を重層的に進めていくやり方で、部門の連絡を密にとって進められる。
サイドバックのオーバーラップ
スリーサークルモデル
ファミリービジネスにおいて、3つの立場があり、物の見方、利害関係などが変わってくる。
- オーナーシップ(株主)
- ファミリー(親族)
- ビジネス(従業員)
この3つの立場は重なるような構造となっており、そこに位置する人、オーナー社長やビジネスにかかわる親族などは、ビジネスの価値観とファミリーの価値観をもち、重要となってくる。
https://www.family-business.jp/fb/UniqueIssues.htm
リバース・イノベーション
先進国企業が新興国や途上国に開発拠点を設け、現地のニーズを基にゼロから開発した製品や商品を先進国市場に流通、展開させる戦略。
新たな発想や需要の発見、新たな技術の創出や市場開拓、現地の優秀な人材の確保にもつながる。
https://bizhint.jp/keyword/89551
マスカスタマイゼーション
マスプロダクションとカスタマイゼーションの合成語。
あらかじめ基礎となる部品を揃えておき、その中から様々なバリエーションを生ませる、ということ。
https://www.cincom.co.jp/blog/what-is-mass-customization
タスクフォース
緊急性の高い課題に対して、特定の目的を果たすために一時的に編成される部署やグループのこと
プロジェクトチームと似た意味を持つが、より緊急性の高い、短いスパンを目的としたチーム。
https://www.hito-link.jp/media/column/taskforce
コンピテンス
competence:能力、適性
competency:適格性
パワーの源泉
行動に影響し、出来事の流れを変え、抵抗を乗り越え、これがなければ動かない人々に物事を実行させる潜在的能力のことをパワーという。そのパワーは以下の3つに分けられる。
公式の力
- 強制力
- 報酬力
- 正当権力
- 情報力
個人の力
- 専門力
- 同一化力
- カリスマ性
関係性の力
自分への支持を取り付けたり、ネットワークを構築することで自らの基盤を強化したりする
https://globis.jp/article/3717
サボタージュ
さぼるの語源。労働者が企業に対して、自分たちの要求を通すための手段。
- 積極的サボタージュ:ものの破壊や故意に不良品を作る
- 開口サボタージュ:製品の悪口などを外部に漏らす
- 消極的サボタージュ:表面的には仕事をつづける。日本のさぼるのイメージ
オムニチャネルリテイリング
オムニ=すべての
オフラインだけでなく、ネット、テレビ、ラジオなどすべての経路から購入者と販売者がつながりをもって、サービス提供を行うこと。ITによってこれが可能となり、購入者が、家ではPCやテレビ、出先では、スマホなど様々なチャネルを使うことに起因する。
https://www.emplex.jp/column/marketing/omni-channel-retailing.html
商人型プラットフォーム
明確な定義なし。CtoCのようなもの
チェーンストア
コーポレートチェーン
本社直営のチェーン店を展開するチェーン店。本部企業の単一資本で事業展開がなされる。いわゆる普通のチェーン店
ボランタリーチェーン
独立した店舗が互いに手を結び、事業展開をしていくこと。仕入れ集中化や経営ノウハウの共有などでメリット。
フランチャイズチェーン
本社企業とフランチャイズ契約によって運営されている加盟店。資本的に独立。契約金やロイヤリティを支払う必要があるが、経営ノウハウの活用や流通チャネルを利用できる。
https://www.digital-transformation-real.com/blog/what-is-chain-store.html
7Ps(コトラー)
ものを売るのみの1960年代に提唱された従来の下の4Psに加えて、サービスが商品としての価値をもつようになったことを踏まえて、以下の3つを加えた。
- Personal:従業員
- Process:販売や業務の過程
- Physical Evidence:物的証拠
マーケティングの4Ps
- Product:製品
- Price:価格
- Place:流通、場所
- Promotion:広告
4C
- Coustomer value
- Convenience
- Cost
- Communication
マーケティングミックス
いろいろなマーケティングツールを組み合せる手法。上記の4Pと4Cが代表例。
4Pは企業の視点、4Cは顧客の視点となっている
4つのプロモーション手段
広告
商品やサービスを販売することを目的として、有料の媒体を用いて行う告知活動。目的は、商品やサービスに対する認知の拡大と理解の促進、ブランディング
人的販売
見込み顧客や既存顧客と実際に接触して行う販売活動。目的は、理解度の上昇、購買意欲の促進
販売促進
広告よりもさらにダイレクトに購買につなげるような活動。デモやクーポンの配布、テスターなど。目的は実際に購買を成立させことが主目的
パブリック・リレーションズ
ブランディングやイメージ形成などを目的として展開される活動。
パレートの法則
経験則。ある事象の2割が全体の8割を生み出しているという状態を示す。
RFM分析
Recency, Frequency, Monetary
ブランドマネジメント
ダブルチョップ戦略
メーカーと小売業が共同開発した商品のこと。プライベートブランドとナショナルブランド両方の特徴を備えている。
ブランドカテゴライゼーション
想起集合
何かをしよう、買おうと思ったときに、頭に浮かぶ好意的な選択肢の集合体のこと
保留集合
ある程度、理解しているが上位3つには入ってこない集合体。価格が割高だったり、周りに買っている人がいなかったりすることが原因。