経済学備忘録~令和元年度過去問~

信用乗数(貨幣乗数)

信用乗数=(マネーストック)/(マネタリーベース)

マネーストック

市場に出回る貨幣のすべてのこと。現金(硬貨と紙幣)と預金(預金通帳の金額)。

マネタリーベース

現金と準備預金(銀行が中央銀行に預けるお金。貸し出す時には一定のお金を準備預金として中央銀行に預ける必要がある)

中央銀行が直接コントロールできる貨幣の供給量。

なんのための指標?

これがあまりわからない、、、

あるところには、「景気上昇期には、現金の需要が増大して信用乗数が下がる景気循環説」や「金利の上昇がマネタリーベースを下げることで信用乗数が上がる説」があると記載されていた。(https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=http://www.esri.go.jp/jp/archive/dis/dis087/dis087a.pdf&ved=2ahUKEwjzyeLw77PtAhUMM94KHXE2DpcQFjABegQIARAB&usg=AOvVaw0ZI0Q1IdhOY0rsDqQ6Hq8O)

また、他にも「信用乗数を一定だとすると、マネーストックが上がる状況下では、、、」という議論もされており、信用乗数がそもそも一定であるべきなのかどうかもよくわらかないし、それをどう評価するかもイマイチわからなかった。

循環的失業

「自然失業率」と「循環的失業率」がある。

自然失業率は、長期的な目線で考えた失業率で、経験則からゆっくりとした変動があることがわかっている。会社と働き手のミスマッチを始めとした「どうしようもない失業」のこと。

それに対して、循環的失業は短期的な目線で、景気変動による解雇の増加や募集増加など、左右しやすい値。これは上の自然失業率という大きな波に対して、小さなノイズのようなイメージ。

社会的余剰

生産者余剰

ある価格(P=a)と供給曲線(P=f(Y)で右上がり)で囲まれた部分のこと。直感的には、その価格より低い値段では売ることができなかった利益(価格×数量)の合計。その価格であるが故の恩恵。

消費者余剰

対して、ある価格(P=a)と需要曲線(P=g(Y)で右下がり)で囲まれた部分のこと。直感的には、その価格より高いと少数しか売れなかったものが、ある価格になったことで、消費者たちが得た利益(価格×数量)の合計。その価格であるが故にモノを得られた消費者たちが受けた恩恵。

無差別曲線

以下のリンクがわかりやすかったです。

https://wakarueconomics.com/%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6/post-188

自分なりの言葉でまとめると、「2つの財を購入する時(縦軸A財、横軸B財)に、満足度が一定となる曲線」のことです。これと予算制約線(予算内で買える2つの財)との接点が最適消費点

意味は分かったんですが、なぜ「無差別」曲線なのか。。。

完全競争市場

価格に対して弾力的である

〇〇は価格に対して弾力的であるかないか。

(〇〇の変化率)/(価格の変化率)が1を超えるか超えないか。

例えば、価格が1%変わったときに、〇〇がどれだけ変わるかということ。

1を超えないものは「必需品」

総生産物曲線&費用曲線

ものを作る時には生産コストがかかる。そのコストは固定費(人件費や負債の支払い)と変動費(材料費)に分けられる。変動費は曲線を描いており、生産コストが生産量に対して比例しているとした時の傾きを平均費用(AverageCost)、固定費を切片とした時の傾きを平均可変費用(AverageValuableCost)という。生産量を横軸として、これらの曲線を引いた時の最小値が、生産量1つに対して最も価格が安くなる生産量と費用である。

以上から常に、AC>AVCが成り立つ。

また、限界費用(MCost)は、生産物を1つ変化させたら費用がどれくらい変わるのかを示す値。すなわち、変動費の微分(接線)であり、それは生産量によってもちろん異なる。

一般的に、企業の利潤最大化により、価格は限界費用に一致する。←数式でみたら矛盾はないけど、直感的に理解できない。。。

損益分岐点は、ACの最小値。操業停止点は、AVCの最小値(これを下回ると固定費が払えない=意味のない生産)。

公共財

純粋公共財と準公共財がある、

純粋公共財である条件は、以下の2つを共に満たすこと。準公共財はどちらか一方のみ。

  • 非排除性
  • 非競合性

非排除性

誰かが消費しても、他の人を排除できない、しない、財。例えば、公衆のトイレや一般道路。

逆に、価格の設定してあるモノ(高速道路)や条件のあるモノ(自動車専用道路)は、排除性があることになる。

非競合性

誰かが消費する時に、他の誰かと争う必要がない、例えば、空気や国防。

逆に、店に並んでいるものは、誰かが消費すれば、他の人誰か一人を排除することになる。

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