空とぶクルマeVTOLに新たな挑戦者Jauntの"ROSA"
はじめに
空とぶクルマeVTOLは、エアバスやボーイングを始めとする大企業から、JobyやeHangなどスタートアップ企業の数多くも参入しています。
そこに、2018年からやってきた企業「Jaunt」
読み方は「じょうんと」なのか「じゃうんと」なのかわからないですが、いい感じに読んでください。
その「Jaunt」が開発する空とぶクルマを紹介したいと思います。
参考にした記事は以下です。
Jaunt’s ROSA gyrodyne: The first eVTOL air taxi that actually looks safe
eVTOLの課題
こちらの記事でも解説しているように、空とぶクルマeVTOLが実用化されない課題として、大きなものが何点かあります。
技術的には実現可能です。それにとても難しいことではありません。
現に、世界を調べると数多くの企業が開発していることがわかります。
eVTOLが世界を飛び回る時はいつ?その世界の開発状況とは? – 鯖の骨は美しい By輔之丞
しかし、空とぶクルマeVTOLの大きな課題となっているのは、
- 安全性
- コスト
- 騒音
の3点です。
空とぶ乗り物ならではの課題ばかりと言えますね。
そして、今回紹介するJauntの「ROSA」はそれらを解決しているというのです。
ROSAの秘密
ROSAとは
Rotor Operateing Speed Aircraftの略で、「ROSA」です。
「ローター(プロペラ)がスピードを操作している航空機」
日本語にすると、途端にダサくなりますね。あるあるです。
ちなみに、ドイツのサッカーチーム「バイエルン・ミュンヘン」の「バイエルン」は地方名、ミュンヘンは都市名だそうです。
つまり、「東海の名古屋」っていうサッカーチームです。
いや、ダサすぎませんか。誰が応援するんですかってね。
話がそれました。
まあ「ROSA」と呼びましょう。何の略?とか考えない。
では、そのROSAの強みを見ていきましょう。
安全性
特徴的ななのは機体上部に大きなプロペラがついていることです。
これは、メインのプロペラではなく、補助的な役割を果たしています。
メインのプロペラは翼についているプロペラ4つで、頂点についているプロペラが大きな「特徴」となっています。
ヘリコプターがもし何らかの原因によりエンジンが止まってしまったとき、墜落しないように「オートローテーション」という機能が備わっています。詳しくはググってみてください。このブログでもいつか解説したいと思いますが。
簡単にいうと、エンジン(モーター)が止まっても、自動でプロペラが回転し、推力を生みます。そして、落ちるスピードがゆっくりになり、安全に着地できるというものです。
すごいですよね。意外とちゃんと考えられているんです。
その機能がROSAにもついています。
他のeVTOLは小さいプロペラのみなので、これができません。
これが、ROSAが安全性を担保している理由の一つです。
騒音
このプロペラは大きいがために、ゆっくり回ってもその役目(上記)を果たせます。
ブンブン回ってるプロペラよりも優雅に回ってるプロペラの方が静かなのはなんとなく想像がつきますよね?
これは言われてみれば当たり前のことなんですが、他のeVTOLには見られない特徴です。
どの空とぶクルマeVTOLもドローンみたいに小さいプロペラがぶんぶん回っているので、虫の羽音みたいにうるさいんです。
もっとゆっくり静かに飛びましょう。そのためには”ROSA”一択ですね。
コスト
何のコストかというとメンテナンスのコストです。
メンテナンスにかかるコストが低いそうです。
その理由として、上の大きなプロペラには、ベアリングがありません。本来のヘリコプターであれば、ベアリングがついていて、ピッチ(プロペラの角度)を調整しているんですが、新しい技術を用いることでメンテナンス性を向上させているようです。
まだまだその技術については研究しているようですが、メンテナンスのコストに関しても、課題をクリアしております。
優秀な人材
働く人達はやばいです。
- ボーイングの元シニアエンジニア兼、DOD(VTOL航空機プログラム)の外部アドバイザー兼、NATOのテストパイロット兼エンジニア兼、多くの発明を生む成功した起業家であるCEO
- Triumph Aerospace Structures(米国の航空宇宙用部品とシステムの国際的サプライヤー)のVPエンジニア(エンジニア組織のトップ)兼、ベル・ヘリコプターの商業VPエンジニアであるCTO
というトップを持っています。工学知識に関しては何の不足もありません。
かっこいいなあ~
まとめ
新しく参入してきた、確かな実績を持つ、Jauntの”ROSA”
覚えておくと、いつかニュースに出るかもしれませんよ( ̄ー ̄)ニヤリ