【2021年卒】名古屋大学機械航空宇宙工学科の就活。推薦制度は?就職に強い?
はじめに
この記事では、実際に大学院修士課程まで進学して就活を経験した筆者が、
理系学部あるあるの推薦制度について、実態を記していきます。
以下の記事で航空宇宙工学専攻の就職先についての実態を明らかにしています。
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この記事の後にゆっくり見てください。
推薦制度の実態
現在、高校生、大学生の子の親たち世代であるあるなのは、
大学院まで進んで研究室に入ったら、就職先を選び放題で、行きたい企業に行くには研究室のライバルのみだ。
みたいな経験です。
結論から申しますと、
このような「企業と学校の癒着」はもうすでにありません。
大学院まで進学しようとも、就活をする必要はあります。
エントリーシートを何社も出して、説明会行って、面接を何回か経験して、、、
ですので、
クルマを作りたくてトヨタに入りたい人が名古屋大学の機械系に来たとしても、
飛行機作りたくて重工(三菱重工とか川崎重工)に入りたい人が航空宇宙工学専攻に来たとしても、
必ずそこに入れるわけではありません。
推薦制度
推薦制度というのは、
- 企業ごとに推薦で入社する学生の枠(大学ごと、専攻ごと)があり、
- 学校側が推薦候補者を(枠内の人数で)企業に伝えることで、
- 企業は、学校の推薦した人なら大丈夫でしょう、ということで、内定を出す
というものです。昔は、2.の段階で、じゃんけんだとか成績順だとかあったようですが、
今となっては、1.の前に選考があります。
企業側が事前に選考を通して、推薦でとる学生を決めるのです。
そして見事、その選考を通過した学生のみが、学校に対して、「推薦状を発行してください」とお願いすることで、学校側が推薦状を発行し(ここで拒否されることはほとんどない。よっぽど教授とかと喧嘩してない限り)その推薦状企業に提出することで内定となります。
つまり、、、
- 推薦候補者のための選考を企業が開始する。
- その選考に通過する。
- 通過したもののみが、学校に推薦状の発行をお願いする
- 学校は特に選考せず、推薦状を発行、企業に伝える。(推薦状を発行した時点で、学生は断ることができない)
- 企業は、内定を出す。
というフローになっています。
違いが分かったでしょうか?
メリット
学生側のメリットは、
- 一般応募よりはライバルが少ない(ただし、ライバルは同じ学歴を有するもの)
- 推薦で落ちても、一般応募で再度選考に参加できる(ただしインターンシップルートもあるので一概に推薦のメリットと言えるかは怪しい)
- 選考が一般よりも早いことが多い
企業側のメリットは、
- 一定の学歴を有するものの中から、選び放題
- あくまで枠は枠であって、枠の人数だけ取らなければならない訳ではない
- 学生に内定を蹴られる心配がない(←最も重要)
つまり、企業としてのメリットが大きく、学生側のメリットは少ないことがわかります。
学生が企業を名前とか規模とかで考えないようになっている時代の中、
企業側も、学歴でなく、その人自身をみるようになっている時代であることがわかります。
大企業では、この考え方というのはまだまだですが、今後、より進んでいくのではないかと思います。
大企業が安泰という時代も、どれだけ長く続くかはわかりませんしね。
しかし現状として、大企業が安泰、という「考え」が蔓延っているのも事実だということは気に留めておく必要があるとは思います。(あくまでみんながそう思っている、ということ)
ここからは、何社かの選考フローを示していきます。
航空宇宙工学専攻の大学院生の就活:2021年卒
2021年卒、つまり現在(2020年4月)段階で就活をしている人達の実態です。
名古屋大学機械航空から進む人が多い4社を選択しました。
三菱重工
名古屋大学機械系に対して、2月頃にOBが説明会。3日に分けて開催され、そのどの日もそれぞれ異なる5~6人のOBが来る。様々な部署の人達。
こういった面では、OBが多いというのはメリットだと思います。
(筆者の場合、研究室の先輩の三菱重工の人達の話を聞いてきて、魅力を感じなかったので、そもそも重工系に入るつもりはありませんでした。)
その後、3月中に様々な部署の説明会が開催され(名古屋大学とか関係なく)、
3月末にエントリーシートの〆切。
4月上旬の段階では、未だ連絡なし(友人情報)。
トヨタ
3月の初めに、「面接練習会」という名の、バリバリ選考。
ここで通過すれば、翌日には電話が来るらしい。
その後、部長クラスと面接をした後、内々定獲得。
落ちた場合は、6月以降に開始される選考に参加する。
一般応募としてなのかどうかはわからない。
デンソー
3月の初め頃からリクルーター(大学OB)と何度か面談がある。
面談の表向きは「ES添削会」であるが、実は選考らしい。
その後、面接が2度あり、内々定獲得。
落ちた場合は、5~6月以降の一般応募で選考に参加することになる。
川崎重工
夏の2週間インターンシップに参加したAくんは、1月末頃から、筆記試験と面接を開始。
夏のインターンシップでも、面接して通過した結果、参加できている。
2月中旬頃には、内々定獲得。
これはかなり早く、航空宇宙工学専攻だから、というわけではなく、インターンシップの実績が評価されたためだと思います。
特別なルートです。
就職に強い?
以上で、例を見てきたように、しっかりと面接はあります。
結局、見られるのは、「その人自身」です。
推薦制度のメリットでも話したように、企業側にメリットが多くなっているのが、現在の推薦制度。
どの大学、大学院に行こうが、結局は、自分です。
その自分を育てる環境として、東京大学の方がいいのか、名古屋大学の方がいいのか、はたまた、海外の大学がいいのか。
そういう世界みたいです。
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